映画「荒野のコトブキ飛行隊」MX4Dについて鈴代紗弓「パンケーキの匂い嗅いで」

映画「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」舞台挨拶より。左からレオナ役の瀬戸麻沙美、キリエ役の鈴代紗弓、ザラ役の山村響、エンマ役の幸村恵理、チカ役の富田美憂、ケイト役の仲谷明香。

アニメ映画「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」の舞台挨拶中継付き完成披露上映会が、本日8月22日に東京・TOHOシネマズ池袋で行われた。

「荒野のコトブキ飛行隊」は女の子だけの凄腕パイロット集団・コトブキ飛行隊が繰り広げる空戦アクション。「完全版」は2019年に放送されたTVアニメ全12話を再構成し、コトブキ飛行隊のメンバー6人の出会いを描いた15分の新規カットを加えた作品だ。同作はMX4Dでも上映される。

舞台挨拶中継にはキリエ役の鈴代紗弓、エンマ役の幸村恵理、ケイト役の仲谷明香、レオナ役の瀬戸麻沙美、ザラ役の山村響、チカ役の富田美憂が出演。鈴代は「TVアニメの先行上映会のとき劇場で『荒野のコトブキ飛行隊』を観て、『これは劇場で観るために作られた作品なんじゃないか』と思ったくらいに劇場映えする作品。毎週劇場で観たいなと思っていたので、こうして映画館という環境で皆さんに観ていただけるのはうれしいです」と笑顔を見せる。「完全版」に盛り込まれているという15分の新規カットについては「空戦シーンというよりは、キャラクターのバックボーンが見えるようなエピソードが追加されています」と説明。幸村は、この新しいエピソードで登場するという幼少期のエンマについて「いやあーかわいいんですよ!」と興奮気味に話した。

仲谷は映画を観た印象について「こういう作り方をするんだ、と思いました。おおー!ってなります。見ていただければわかると思うのですが……」と身振り手振りを交えつつ説明を試み、ほかのキャスト陣が「わかります!」とそれぞれ同意する。意図を汲んだ瀬戸が「TVアニメの1話ずつを点としたら、その間を連続した物語として線でつないでいるのが『完全版』です。観ていて思い出をイチから振り返っているような気持ちになりました」と補足すると、仲谷は大きく頷いていた。

新規カットを追加するにあたって、新たにアフレコ収録を行ったというキャスト陣。山村はそのときの様子について「久しぶりという感覚はなかったです。(前回の収録から)間が空いたので大丈夫かなと思ったんですけど、全然心配なくできました」と振り返る。富田も「TVアニメの収録からおそらく2年半くらい経っていたのですが、“コトブキ節”がみんなの体に染み付いていたので、今回のアフレコでも『荒野のコトブキ飛行隊』らしさがちゃんと出せました」と同意した。

注目のポイントを聞かれたキャスト陣は、穴に富嶽が吸い込まれるシーン、戦闘機同士の乱戦シーン、キリエの機体が飛行船から空に飛び立つ序盤のシーン、終盤の市街戦を控えた出撃準備のシーンと、それぞれが好きな場面を挙げていく。また鈴代が「TVアニメでも音響がすごかったんですけど、映画館だとなおさら、前後左右から音が聞こえてきて臨場感があります」と音響への注目を促すと、富田はTVアニメでもおなじみのキリエとチカのケンカについて「TVアニメだとしっかり聴かないと何を言ってるかわからないと思うんですが、『完全版』ではよく聞こえると思います」と話した。

続いてMX4D上映をひと足早く体験したという鈴代と幸村は、その感想を思い思いに語る。鈴代は「いやーもうすごい!」と大興奮の様子。「皆さん、パンケーキの匂い……ぜひ嗅いでいただきたい!」と、キリエの好物であるパンケーキについても仕掛けがあることを明かす。幸村は「それぞれのシーンに登場する(戦闘機の)機体によって、振動も違って。より『荒野のコトブキ飛行隊』の世界を楽しめます」と述べた。

最後には仲谷が「スタッフの方が少なくとも3回、MX4Dの劇場と普通の劇場、音響のいい劇場で観てほしいと言っていました。なのでぜひ3回は見ていただけたら」と話すなど、キャスト陣がそれぞれ観客にメッセージを送り、舞台挨拶は閉幕。「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」は9月11日に公開される。

(c)「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」製作委員会